2016年9月17日(土) 本部合同 参加者:7名(うち本部会員2名)
- 上州武尊・川場尾根の鎖が連続する修験の道を歩きました。
- スリルのある鎖場には少々厄介なところもありましたが、何とか乗り越えてきました。
- 二日目は降雨激しく、主稜の縦走は諦めて下山しました。
行程
旧川場キャンプ場駐車場8:50ー川場尾根旭小屋分岐9:54〜10:03ー前武尊頂上13:13〜36−オグナ武尊スキー場駐車場15:25
今回の山行はバスをチャーターして行う本部合同山行の予定でしたが、参加者が集まらずバスはキャンセルして、公共交通機関を利用して行うことにしました。宿泊した新ハイサービスチェーンのペンション・オウレットさんに一部の送迎をお願いできたので、段取り良く山行を行うことができました。
旧川場キャンプ場の駐車場から歩き始める。今日は行程は短いが、鎖場をどうこなすかで行動時間は大きく変わる。そういう点からは、バスを一杯にするような人数では難所の通過に長時間を要すると思われ、今回の参加者数位が丁度いいかもしくは限界かもしれないと思われる。ともかく、急坂を登り切って川場尾根に乗る。しばらくは尾根道を進むが、時々大きな岩が出現して修験の道らしい雰囲気になる。やがて不動岳から鎖場の連続になる。
不動岳は肩から巻いて降りてしまうこともできるが、今回は頂上から長い鎖を下降するルートを選んだ。鎖に体重を預けてしまうと下りやすい岩場では身体が振られてしまいやりにくい。右手あるいは左手の確実なホールドとして鎖を掴み、鎖の左右どちらか側をクライムダウンするのが安定したムーブで降りるコツのようだ。次の梵字岩は鎖沿いにトラバースした後、主に2ルートに別れる鎖を辿って岩の肩に登る。右側のルートは裸の岩を腕力で登る感じで高度感もあるので、左の木の根や灌木があるところの鎖を掴んで登った。肩からは狭いガリー状の中に鎖が下がっており、鎖につかまりながら後ろ向きになって降りていくが、スタンスがなく、背中と足裏のツッパリで降りたいところだが、ザックが邪魔でうまくいかない。なかば懸垂下降のような感じで靴底のフリクションで下る。ここはザイルを下ろして正しい懸垂下降をしたほうが安全かもしれない。
梵字岩を過ぎればもうあまり厳しいところもなく、最後の天狗岩の頂上でゆっくり昼食にした。あとは前武尊の頂上までさほど緊張することもない、一般的な登山道を登るだけだ。だがここが案外疲れる。空が開けてきてもうすぐ頂上かと思うが2度ほど騙される。それでもようやく頂上に着いた。これからは少し山道を下り、あとはスキー場の道を下ればいい。天気予報はあまりよくなかったが、今日1日は青空も覗いて、遠望も効き、それなりに楽しい登山になった。
二日目はオグナほたかスキー場から再び前武尊に登り、そこから主稜線を沖武尊、さらに剣ヶ峰山へと辿って武尊神社から下山する予定だったが、天気予報どおりに深夜から土砂降りに近い降雨で、これでは到底岩稜の通過は無理と登山を断念した。雨の中をジャンボタクシーで沼田駅に戻り、それぞれ帰宅した。
今回宿泊した新ハイサービスチェーンのペンション・オウレットさんは実に素敵な宿で、快適な一夜を過ごすことができた。食事も満足で登山にも便宜を図って頂いた。もし天気が良ければ朝5時半朝食で縦走に出発できる予定だった。これなら余裕をもって山行計画が立てられる。
次回もどうぞよろしくお願いいたします。
Script and Photo by O.
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