2017年6月29〜7月3日(月) 参加者:2名 現地費用17092円/人(レンタカ- + ガソリン代 + 宿代)
- ペテカリ岳は、逸る気持ちを抑えたペース配分が重要な山。眺望は文句つけようがなかった。
- 神威岳は、沢靴と登山靴の二登流で楽しめる山。ガスの山頂だったが達成感は得られた。
- 樽前山は、溶岩ド-ムを肴に半日眺めていても飽きないだろう山だった。
[1日目:6/29 (木)] 新千歳空港9:07→元浦川林道ゲ-ト通過12:10→登山口着12:40/13:00→ペテカリ山荘着17:22(日の入りは19:13)。
初日の行程はペテカリ山荘までたどり着くことが目標なので、新千歳空港に到着後の行動は事前打ち合わせ通りトイレだけ済ませ、レンタカ―立ち寄り場所は静内のコンビニ10分と、ガス調達のスポ-ツ店5分のみとし、予定通り13:00ジャストで登山開始できました。(神威山荘寄らず)
この日最初の渡渉箇所の沢水は程々にあり、先ずは裸足で歩きましたが、その後は峠越えまで大小の渡渉を登山靴のまま濡らさないように慎重に歩いたために4時間22分かかりました。(私が面倒がらずに沢靴に履き替えていたら 1時間は短縮できたと思います。)
ここで一つ特別報告しますと、元浦河林道は6/23に落石があり、6/24~6/29の12:10までゲートは閉まっていたため、登山者はゲートから登山口まで12キロ歩くか、出直すことを余儀なくされていたらしいのですが、私は直前の林道情報を確認せずに空港から車を走らせ、ゲート閉鎖が解除されたばかりの現場で、解除を心待ちにしていた男性ピン登山者二人の横を何のためらいもなく通過するという神業をしてのけたらしいのです。
その事実をペテガリ山荘でそのお二人に聞かされ、大いに恨まれ大いに盛り上がりましたが、こういうラッキ-は2度ないと思いますので、事前確認をしなかったことを反省したいと思います。
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[2日目:6/30 (金)] ペテカリ山荘4:00→ペテカリ岳10:00/11:00→ペテカリ山荘16:02。累計標高上り/下り 2397m
山荘前からの登山道は広く整備されていて歩き易そうに見えましたが、地元山岳会による笹払いの箇所はすぐに終わり、急坂のジグ切りが延々と始まりました。
50分ほど凌ぐと今度は目線まで伸びたチシマザサの中を泳ぐように踏み分け道を確かめながら進みます。尾根の取り付けからはポツポツ花が見られるようになり、アップダウンの苦しさも少しだけ気を紛らわせることもできましたし、時々平坦な道もあったのでリラックスしながら歩けました。
こうして標高1301mのコルまで息切れをしないようにゆっくりと省エネ歩行を心掛けたお陰で、山頂まで残り2時間、標高差500mの急登を1時間半で登りきることができました。 山頂できっかり1時間休憩してから明後日の登山のために疲れないようゆっくりと下山しました。
[3日目:7/1 (土)] ペテカリ山荘4:30→駐車場9:10/9:30町へ(温泉・洗濯)→神威山荘17:00。
初日に峠越えをした登山道を同じように慎重に下り、無事に登山口まで戻りました。
先ずはそのままスーパ-まで車を走らせ次の登山必需品を調達。浦河町の日の丸弁当屋でカルビ弁当をテイクアウトし、翌日宿泊予定の柏陽館まで戻ってからお弁当を食べました。
同館で3日ぶりのお風呂と洗濯・乾燥を終え、さっぱりしてから今度は神威山荘に向かいました。山荘では前日ペテガリ岳を登頂した4人がそれぞれの1日を過ごして13時間ぶりに再会しました。うち1名が帰りの便の都合で、この日ペテカリ山荘から神威岳登頂を達成したので、登山道の情報を得ることができましたし、明日は少なくとも3名が入山すると思うと少し安心して眠りにつけました。
[4日目:7/2 (日)] 神威山荘4:09→神威岳9:54/9:57→神威山荘14:42→柏陽館(泊)。
この日の山の天気は午後から不安定の予報。 山荘から沢靴を履き4:09にスタ-トしました。
ペテカリ岳の最初の渡渉と同じニシュオマナイ川沿いを渡渉とヤブ漕ぎと巻道などを繰り返し、時に沢を直登しながら尾根取り付けまで3時間をかけて登りました。この日の入山者が3名のみと考えると人頼みでは危険なので、帰り道に迷わないよう持参の赤テ-プで目印を残し、ルートポイントの風景を脳指紋として記憶させながら慎重に登りました。(水量が少なければ沢歩きで登った方が確実に時短できると思います。)
標高940m付近の尾根取り付けで登山靴に履き替え、標高差600mの急登をよじ登ると、残り標高100mは傾斜がなくなり、手入れの行き届いたお花畑とハイマツ帯になった。
この日の山頂はガスで眺望の感動を得られないばかりか、笹の水滴で体が濡れていたので、写真だけで早々下山です。 登りで慎重にルートを記憶した努力の甲斐があり順調に下山できましたけれど、もしも雨が降り出していたら一気に水量が増し危険を伴うだろうと予測できるので、これから行かれる方は前後の天気を十分考慮してください。この日私たちの入山を受け入れてくださった神威岳のカムイ様に一礼です。
[5日目:7/3 (月)] 柏陽館3:53→樽前山登山口7:05/7:15→樽前山7:54→登山口8;24→丸駒温泉→新千歳16:00→羽田17:45着。
最終日の樽前山の天気はまずまずでした。参加者のOさんは登頂経験有りということなので、一人で往復してきましたが、存在感のある溶岩ド-ムはとてもカッコよくて惚れ惚れしました。写真では上手に撮れませんでしたが、肉眼では先日登山した駒ヶ岳と、3年前に登頂した羊蹄山も見えました。ペテカリ岳・神威岳に劣らずこの山も記憶に残る名山であると感じました。
こうしてあっという間の5日間でしたが、今回も将来何度も思い出に浸れるだろう山旅となりました。参加くださいましたO様、ありがとうございました。
Script and Photo by S.
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