北アルプス・黒部川赤木沢遡行

2017年9月2〜4日(月) 参加者:7名

  • 北アルプスの“宝石“と言われる赤木沢に行きました。
  • 訪れた人の誰もが認めたくなるほどの美渓で、小さな滝やナメ滝が連続し、そのほとんどが直登できる楽しい沢でした。

 
行程
 1日目 武蔵浦和 7:00 折立 16:00
 2日目 折立 6:30 薬師小屋 13:20
 3日目 薬師小屋 5:10 赤木沢出会 7:00 大滝 8:45 赤木岳稜線 11:10 北ノ俣岳 11:50 太郎平 13:25 折立 16:30

 1日目は登山口の折立までなので、昼食を食べたり夕食の買出しをしたりしてのんびり折立に向かいました。広いキャンプ場は空いていて好きな場所にテントを張って早速宴会です。
 2日目は薬師小屋までなので急ぐ必要はないのですが準備が整ったので予定より少し早めに出発しました。次々と追い越されるくらいゆっくり行きます。太郎小屋で昼食を取ってそれでも薬師小屋には1時過ぎに到着です。ここでも好きなもの同士で宴会です。
 3日目 午前4時頃起床。明るくなるまでテラスで待機して、5時10分に小屋の前の梯子から河原に降りました。「赤木沢出会に2時間で到着できなければ遡行は諦めるように」と小屋番の人からアドバイスされたので気合が入ります。しばらくは河原歩きですがやがて淵と滝が現れ、直登します。赤木沢手前の左岸のへつりは失敗すれば水に浸かります。大岩を越えれば濡れずに済みますが、これを越えるのに多少時間が取られ、赤木沢出会にギリギリの2時間で到着。ナイアガラ状態の滝が目印です。ここで小屋に作って貰ったチマキ弁当で朝食を取りました。美味かったです。
 赤木沢に入ってからも次々と現れる滝を直登できて楽しいです。開放感のある明るい沢を越えていきます。メンバーの顔にも余裕が見えてます。
 意外と早く30m大滝に到着。ここを登る人もいるようですが我々は岸壁の巻道を行きます。岩と樹木の根がホールドですが、傾斜がきつく垂直に近い箇所もあるのでここは最大の注意が必要です。大滝からまもなく一本目の二俣となりますが、赤木岳の方に行くので二本目の二股から右に入ります。まだまだ小滝が続くので楽しいです。やがて水が涸れて、沢形もなくなり、草原の斜面を稜線へ向かいます。ハイ松が低いので見晴らしがすこぶる良いです。槍ヶ岳をはじめ北アルプスの峰々が延々と望まれます。見下ろせば穏やかな赤木平が広がり、その下に赤木沢が小さく見えます。すばらしい一語に尽きます。黒部の沢に来た実感を湧かせてくれます。
 縦走路に出て、赤木岳から北ノ股岳、太郎平まで稜線漫歩。花を見つつ、山々を確認し合いつつ太郎平から折立へと下り、帰京しました。

Script by N. and Photo by O., T.(T.) and K.(K.)

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