丹沢・蛭ヶ岳から丹沢三ッ峰縦走

2017年12月15〜16日(土) 参加者:10名 本部合同

  • 北丹沢から蛭ヶ岳に登り三ッ峰を下るコースを歩く。
  • 昨年大混雑だった土曜日の宿泊を避け、今回は金曜日に蛭ヶ岳山荘に泊まる。
  • 狙い通りにゆったり泊まれたが、人が少ないので寒い!!!
  • 二日目は素晴らしい霧氷の縦走路で、大感激だった。

 
1日目
橋本駅8:15=津久井東根郵便局前9:02ー林道登山口10:07ー八丁坂ノ頭12:09ー蛭ヶ岳山荘14:39(実働4:33)
 
 三ケ木から出る数少ない道志川沿いに走る路線バスには、首都圏でもごく一部からしか間に合わない。自分も含めてバスに乗れない参加者のため、集合を遅らせやむを得ずタクシーを利用することにした。わかりやすい場所として、津久井東根簡易郵便局を指定して3台のタクシーに分乗した。郵便局近くにはトイレもあって、有り難かったが、しばらく舗装道路と林道を歩くハメになった。林道の登山口からは主脈縦走路に至る尾根をひたすら登るが、上空は今にも雪が降りそうな鉛色の空で、ただただ寒い。
 縦走路に出て大きなブナの木のたもとで、震えながら昼食にした。ここからはひとしきり、緩やかな稜線を辿り、距離を稼ぐ。そして蛭ヶ岳への最後の登りにかかる。大部分は木製階段だ。この頃にはわずかに雪も舞い始め、展望もない中をじっと耐えながら登る。やがて傾斜が緩み、蛭ヶ岳の頂上に着いた。写真を撮って、さっと小屋に入る。去年の主稜縦走では、土曜日の宿泊だったためか、布団1枚に2名という夏の北アルプス並みの混雑で、かなり閉口したので今回は金曜日にした。思惑通り、我々の他は男性の単独行者が3名で、ゆったり泊まれれるはずだったが居室の寒さが半端でなかった。
 外は夜半すぎまで強風が吹き、荒れた天候のようだった。もちろん楽しみにしていた首都圏の夜景は全く見えなかった。
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2日目
蛭ヶ岳山荘7:30ー丹沢山9:36ー本間ノ頭11:35ー三叉路バス停14:50(実働5:57)

 3時ころ目を覚まして外に出ると、雲は切れ風も収まって東京方面の夜景が綺麗に見えていた。富士山にも雲はかかっていないようだ。まだ夜明け前の暗いうちに朝食を済ませ、ご来光を待つ。すると周囲の木や草には霧氷がびっしりとついて、まるで白い花が咲いたような眺めだ。昨夜の風が氷を運んできたようだ。東の地平線には雲があり、ご来光は中途半端だったが、日が差し始めると霧氷がさらにいきいきと輝きだして素晴らしい景観になった。昨日の欲求不満を補ってあまりある素晴らしさだ。
 そんな素敵な景色の中、丹沢山に向かって出発する。見ると霧氷はほぼ南側の斜面についており、昨夜の風が南風であったことがわかる。まるで桜満開のような木々の間を歓声を挙げながら歩いて行く。もちろん背後には美しく雪化粧した富士山が見守ってくれている。鎖場も難なく通過して丹沢山に到着。小休止の後、宮ケ瀬への長い縦走路に入る。
 11Kmの道のりを一歩ずつ落ち葉をかき分けながら歩いて行く。丹沢三ツ峰の稜線を忠実に、三峰プラス無名峰の頂上を越えて下っていく。そしてその後はなだらかに下る縦走路を巻き道も混じえながら歩く。少し細い稜線になったり、鎖場、はしご場そして桟道と多少のアクセントのついた道だ。そんな道を飽きるほど歩いて、ようやく宮ケ瀬園地方面との分岐に出たが、指導標は三叉路方面に下るように誘導している。1時間に1本のバスの時刻が迫っていることもあり、確実な下山路として三叉路に降りることにした。
 見事に発車時刻数分前にバス停に到着。本部会員の皆様に私の本部山行は最終回であることと、新しい電脳登山部をよろしくねと挨拶した頃にバスがやってきた。  

Script and Photo by O.

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