赤城山・南面の滝巡り 〜ツツジ咲く道へ

2019年6月2日(日) 天候:曇 参加:10名 費用:300円(熊谷駅からの燃料費) マイカー

  • 赤城山南面の知られざる風変わりな滝を訪ねる。
  • 外輪山までの登山道や道なき斜面はツツジの花盛り。しかも他の登山者には会わず!
  • 百名山らしい喧騒とは無縁の赤城山を楽しんだ。
行程
熊谷駅南口出発7:15=おおさる山の家駐車場(P)8:26〜35ー大猿の滝9:47〜10:01ー茶の木畑峠11:43〜51ー長七郎山12:30〜54ー小沼駐車場(トイレ休憩)13:12〜19ー銚子の伽藍14:03〜19ーツツジヶ峰分岐14:39〜47ーP16:12〜22=熊谷駅17:57解散(歩程実働5時間38分)

 登山口となる前橋市立おおさる山の家駐車場までは、わかりにくく細い林道を辿ってようやく到着する。「百名山」赤城山とは思えないような静寂の登山口だ。ここからまずは知られざる南面の滝を目指す。しばらく林道を歩き、やがて山道に。すると程なく無名滝が現れ、これを設置された梯子で越えていく。するとすぐにお目当ての滝「乙女の滝」が現れた。いわゆる「ヒョングリ滝」で落水が勢い余って空中に飛び出している。しかし、ナゼこの滝が乙女なのかは不明だ。
 ここからは沢沿いのあまりはっきりしない道を大猿の滝へと向かう。途中で登山道は消え、河原を歩くようになると目指す滝が見えてくる。そばに寄るとまるで土でできているかのような岩壁に水が落ちている。K氏が滝の傍らに立ち、木の棒で壁を叩いてみる。「岩だ」「堅い」当然と言えば当然なのだが、見かけは本当に土壁だ。そんな風変わりな滝を見てから、乙女の滝に戻り左岸の斜面をテープに導かれながら登っていく。時々踏み跡らしいものに出会うが、獣道と区別が付かない。やがて周囲はツツジ満開の森になる。だが頭上に見とれていると足元の石が落ちていく。不安定な斜面と格闘すること小一時間で岳人岩直下の稜線登山道に飛び出した。
 ココからは素晴らしいツツジの道だ。ミツバツツジとヤマツツジが頭上を覆うように咲き誇る。茶ノ木畑峠までの登路はまさにこの時期の赤城山らしい道だった。そして峠からは急に人通りの増えた登山道を長七郎山に向かう。頂上は晴れていれば大展望なのだが、今日は何も見えない。
 本日唯一の「頂上」で昼食としてから、小沼駐車場へ降りる。ここからは更に小沼を回って堰からおとぎの森への道に入る。ここも素晴らしいツツジの道だ。一同歓声を挙げながら歩くが、途中道が大きく左に曲がる辺りから、赤布に導かれ登山道を外れる。途端に急峻な、ツツジに見とれていると落ちそうな踏み跡になる。銚子の伽藍への近道は、最初こそ目印があるが、小尾根に乗った辺りからそれらは失われ、あとは地図と勘を頼りに急な崖を避けながら進路を定めなくてはならない。やがて沢に降りるとそこには堰堤。こんな上流にもこんなものがあると驚く。
 沢床を少し歩くと銚子の伽藍に到着した。まるで吸い込まれそうな暗闇に水が落ちていく。かつてはアイスクライミングの対象だったのだが、暖冬のせいか最近は凍らず、代わって沢登りの対象としてココを上がってくる人たちがいるらしい。下流を見るとV字というよりI字谷と言った方がいいのではと思うほどの狭い谷が見える。赤城山外輪山を割る水の威力に驚かされる。
 さぁ今日のスペクタクルはここまで。尾根道を通って帰ろう。しかしツツジヶ峰通りの登山道もその名のとおり、素晴らしいツツジの道だった。 時折展望が開けると今朝登ってきた大猿川左岸の斜面がツツジで染まっているのが見える。「あの中を登ってきたんだね!」感動を新たにするひととき。しかしやがて道につつじの花は絶えて、ひたすら山の家に下るだけの道になる。16時を少し過ぎた頃に下山完了。予定通りの行程で予想以上の花に出会えて、楽しい山行だった。ご参加の皆様ありがとうございました。

Script by O. and Photo by T., K.(K.) and O.(O.) 

---- 小さな写真をクリックすると大きな写真が見られます。写真をスクリーンショーにして見ることもできます。 ----