北アルプス・紅葉の立山黒部トレッキング(奥大日岳、浄土山・龍王岳~黒部平へ)

2019年9月28〜29日(日) 参加者2名

  • ガスがかった雷鳥平の草紅葉は立山曼荼羅を連想するにふさわしい色彩でした。
  • 奥大日岳の登山道は雷鳥の遊び場のようです。
  • 晴れた日に、もう一度龍王岳の山頂からの景色を眺めてみたい!
1日目(9/28) 奥大日岳登山
 扇沢駅7:30始発バスで移動→室堂8:55着~雷鳥沢ヒュッテ9:40/9:50→キャンプ場→室堂乗越10:35→△奥大日岳山11:40/11:51→雷鳥沢ヒュッテ13:33着。

 初日の天気予報は昼頃から傘マ-クが付いているので、先ずは宿泊するヒュッテに不要な荷物をデポし、第一目標の奥大日岳登頂を済ませたいところですが、室堂からみくりが池経由で雷鳥沢ヒュッテに辿り着くまでに眼に飛び込んでくる草紅葉の色彩が、あの立山曼荼羅地獄絵図に見えてくるものですから、先を急ぎたいのに写メを撮りたい煩悩に打ち勝てず、何度も脚を止めてしまいました。
 9:50、ヒュッテでリュックを軽くしてから奥大日岳への登山を開始。序盤はまだ曇り空でしたので肉眼では立山の山肌から幾筋も雷鳥沢へ流れ込むような錦の紅葉と草紅葉に癒されながら歩けましたが、予報より早く11時ころから霧雨になり、雨が降ったりして、周りの景色が全体的に茶色くなってしまいました。一方で、ガスが濃くなったお陰であちこちに雷鳥の家族が散歩を始め、気が付けば1m先にも優雅に散歩しているカップルの雷鳥がいて、嬉しいやらどいてほしいやらの贅沢な足踏みする場面もありました。
 そんな天気なので当然山頂からの眺望はなく、登頂後は休憩もそこそこにしてヒュッテに急ぎ下山しました。
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2日目(9/29) 浄土山・龍王岳~黒部平へ縦走
 雷鳥沢ヒュッテ6:17→△浄土山8:28/8:35→△龍王岳山9:08/9:26→一ノ越9:49/10:17→東一ノ越10:40/10:47→黒部平12:29/13:00→扇沢駅13:51着後解散。

 ヒュッテの朝食開始を早めてくれたので6:15に出立。天気予報通り7時頃から小雨となりましたがさして影響もなく、岩場もあっさりと標高を稼げるので順調に浄土山に到着したのですが、目にした山頂標識には黄色いペンキで、縦書きで手書きのロ-マ字で「Jyoudo Mt」とあり「なんじゃこれ?」って感じで、お印の写真を撮り、次へ急ぎました。
 龍王岳へは稜線上からちょっと岩場を登るだけで山頂に着けるのですが、2872mの標識をみてもガスで高度感がまるでないので、雨をしのぐためにもこの先の一ノ越山荘でザックを下ろしてゆっくり休憩をすることにして、ここもお印に写メって終わりです。
 山荘に着いた時、入れ違いに出てきたグル-プの一人が「コ-ヒ-美味しかったね!」と会話していたので私も迷わず売店でコーヒ-を注文したら、紙コップとスティックコ-ヒ-とミルク、砂糖をくれて200円⁉「エ-⁉ドリップじゃないの?」とガッカリ・・・・しかし、UCC専用の紙コップに、間違いのない熱い湯量で溶いたコーヒ-が、さっきの人が言っていたように“まっこと”美味しくて、「湯量が大事なんだなぁ」と新たな発見をしました。

 一ノ越山荘でたっぷりと休憩してから下山を開始し、分岐の東一ノ越、標高2480mからは今回一番の崩壊地と濡れ岩が続く下山道なのですが、途中ガスが晴れて眼下を望遠でき、タンボ平の先に黒部ダム湖、左手前に下山口の黒部平ロープウェイの建屋も見えて、しかも上り下りのロ-プウェイがすれ違うシーンを目撃できるという、なかなか素晴らしい下山道でした。
 晴れた日には本当にお勧めの下山道ですが、実は前日の夕方から結構な雨降りであったし、NHKの天気予報は朝から傘マ-クだったので帰りの縦走は中止にして速攻下山かと諦めていたのに、雨でも「黒部平まで歩いて帰る!」というKさんのゆるぎない意思に背中を押してもらったお陰で、計画通りの縦走を達成できました。この場をお借りしてKさんに感謝申し上げたいと思います。「Kさん、楽しかったです。どうも有難うございました。」

Script and  Photo by S.

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