蓼科山と霧ヶ峰車山そしておまけに仏岩探訪

2019年11月3〜4日(月・祝) 参加者:10名

  • 初日は軽く里山へ。ヘナヘナ梯子のかかるスリリングな岩山「仏岩」に登り、長野県宝の「宝篋印塔」を見る。
  • 高曇りの中を蓼科山荘へ。背後に広がる北アルプスの展望を励みに将軍平に登る。小屋の夜はイベント「だんだん祭」
  • 二日目は霧氷の木々の中を登り、寒風吹きすさぶ蓼科山頂上へ。展望はほぼ皆無、でも・・・。
  • 下山後は展望を求めて霧ヶ峰・車山へ。
行程
 1日目(11月3日)
熊谷駅南口7:20=仏岩登山口10:27ー仏岩10:53〜11:09ー登山口12:02=蓼科山七合目登山口12:52ー蓼科山荘15:11(泊)【実働2時間40分】

 昨年に続いて蓼科山将軍平の蓼科山荘、今季の小屋じめイベント「だんだん祭」に参加しようと計画した。参加者が多くなったので、おずおずと宿泊人数の増員をお願いしたところ、台風による洪水被害が報道されてキャンセルが多発したとのことで、快く受けていただいた。
 また今回は私のクライアント先の若者がオープン参加してくれて、山小屋宿泊初体験。ただ、コレが標準だと思っては困るので、予め十分に釘を刺しておいた。

 初日は昨年の反省から、早めに小屋に入ろうと軽い散歩?コースを設定したが、「仏岩」はなかなかの面白さだった。コースはよく整備され道標も完備。だが、頂上へと登る梯子は細いアングルで作られており、登ると軋む。岩上はかなりの高度感があり、狭くて落ち着けない。展望はいいのだが、宝篋印塔を守る鉄柵に掴まっていないと、身体の向きを変えるのも怖い感じ。しかし鎌倉時代に安置されたものが江戸時代に再発見されたという由来を知れば、ちょっと感動するものがある。
 登山道の途中にあった四阿でしばし昼食として下山した。こんな軽いコースでも、他の登山者とすれ違った。ちょっと驚き。
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 仏岩の登山口から再び車上の人となり、白樺湖畔を経由して蓼科山七合目登山口へ。この先蓼科スカイライン夢の平線は大河原峠まで完全に通行止め。バイクもUターンしてきた。先日の台風による被害だ。
 登山口からしばらくは緩やかな登りだが、やがて馬返しを過ぎると一気に高度を稼ぎ始める。標高差450メートルほどだが、コースタイムは1時間あまり。ちょっと辛めの設定だ。途中天狗の露地で北アルプスの大展望を見ながら小休止。槍穂高近辺と剱立山は白いが、後立山をはじめとする他の峰々は真っ黒。いつもの年なら北から白くなるのに今年はちょっと変??
 ガレ場のような歩きにくい道を登り切り、将軍平へ。小屋に入ってのんびりするが、元気なK氏はひとり蓼科山を往復してきた。これが好判断だったと翌日参加者たちを唸らせることに・・・。
 今日の蓼科山荘は小屋じめ恒例の「だんだん祭」。山小屋とは思えない市井のレストラン並の料理が並び、もう食べきれないほど。これでいつもの営業時と同じ料金では、本当に申し訳ない気分になる。さらにお客さんのオーダーで秀年2005年産ブルゴーニュ赤ワインまで振る舞われた。また例年通りのじゃんけん大会もあり、それぞれ記念品(まさにピンからキリまで!!)をゲットした。あまりのサービスに、来年は通常営業日に泊まらないとだんだん祭には来られないゾ!という気分。ありがとうございました。
 夜は若者たちが夜半過ぎに星見に起きだしたので、私も外に出た。一等星だらけの豪華な冬の星座が輝いていた。しばしば流星も見られ、彼女らも大喜び。だが、30分ほどで霧に覆われ星見会も終了。その後私は4時頃に再び起きて蓼科山にかかる冬の大三角形を撮影した。朝はきっといい天気と期待して再びまどろんだ。
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 2日目(11月4日)
蓼科山荘7:38ー蓼科山8:26〜37ー蓼科山荘9:16〜43ー登山口10:55=車山肩11:47ー車山12:22〜13:02ー車山肩13:36=熊谷駅19:20【実働4時間】

 朝食後、霧雨の中蓼科山に登る。風も強い。少し登ると周囲の木々は霧氷で真っ白。足元の岩には一部氷が張っており、当然滑る。登山初心者の若者たちには、なかなかの試練。それでも全員蓼科山に登頂!
 頂上で震えながら記念写真を撮り、では気をつけて下りましょうと歩き出したその時、急に霧が晴れ、太陽が見える。と反対側にはブロッケン崩れの虹が見えたかと思えば、その直後に白い虹。不思議な自然現象を味わった。
 滑らぬように気をつけながら小屋へと戻る。すると急速に天候は回復し、霧氷に彩られた蓼科山が見えた。小屋の皆さんも出てきて、撮影会。従業員の青年とLINE交換するなど、交流が進む。若者の活気は素晴らしく、そして羨ましい。しばし交流の輪が小屋前に広がった。
 名残惜しく小屋を後にする。すっかり空は晴れ渡り、予定通り展望を期待して霧ヶ峰車山に登ることにする。
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 車山肩に駐車して、なだらかな道を登っていく。周囲は素晴らしい大展望。日本アルプスが全部見える。御嶽山が予想以上に大きい。そして今まで八ヶ岳の陰で見えなかった富士山が、雲間から冠雪した秀麗な姿を見せてくれた。
 車山頂上で昼食。朝山荘で頂いたおこわを食べる。本当に最後までありがたい山小屋のもてなしであった。山頂で周囲の山々に別れを告げ、下山の途についた。
 駐車場に戻り、途中佐久市で穂の香の湯という源泉掛け流しの日帰り温泉で汗を流し、連休最終日の渋滞に捕まりながらも、程よい時刻に帰熊した。
 

Script by Or. Photo by Or., Oy., K. and young people


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