森吉山の沢登りと秋田駒ケ岳

2020年9月18日〜22日(火) 参加者: 5名

18日
 山行実施前日まで 天気予報とにらめっこし、リーダーが予定通りの山行実施を決断。予め山行は雨天中断の覚悟となった。
 6:30分 南浦和駅の集合に各自遅れもなく大きめのザックを担いで現れた。南浦和から外環道路、東北道路に入り、渋滞もなく高速道路を走り、鹿角八幡平ICで降りる。Yリーダーの祖父が鹿角の出身でいつかその地区を尋ねてみたいと感慨深げに話していた。
 ICを出て、少し走り、地元スーパーを探す。今夜の夕食は名物きりたんぽの予定。比内鶏も勿論購入した。道を少しもどり、大藪温泉への県道を進む。かなり少数の集落の道沿いに町営の大藪温泉がありました。料金は150円。泉源はアルカリ性ですこし熱めの美人の湯である。ついでに一束100円のネギも購入した。洗い場が木の貯め湯の流しになっているのが珍しかった。快適ではあったが先を急ぐため、早々の入浴で、にわか雨の中、目的地を目指した。
 道はかなりの細い林道の曲道で、苦労すること1時間ぐらい、やっと森吉ダムを過ぎると道路が広くなる。
 夕食には名物きりたんぽがT女史、I女史の腕で絶品の味となり、山行成功の前祝の酒盛りに花を添えた。今回はのちの山行の朝食、夕食2回と二人の女史には誠にお世話になりました。紙上でお礼申し上げます。

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19日
行程 こめつが山荘 6:17 一の腰 7:31 森吉神社 8:09 阿仁避難小屋 8:32 山頂 9:06 阿仁避難小屋 10:26 雲嶺峠 10:45 六合目合流 11:20 こめつが山荘 12:23 コースタイム 登り2時間50分

 いくつかある登山道の内こめつがコースを登りました。こめつが山荘の横が登山口です。前夜の雨の影響が未だ尾を引いて曇ってます。緩やかにブナ林を登ると、ススキのゲレンデ跡に出てトラバースして登ると六合目でまたスキー場跡地に出ます。ここから少し急登になり粘土質の道、その後は丸い岩の道、苔が付着し滑って歩き難くなります。林を抜け出すと一ノ腰に着きます。辺りは曇って何も見えません。後から来た若者グループを見送って休憩です。
 雲嶺峠から下は湿原が現れ木道になります。咲いている花はオヤマリンドウくらいで山頂まで在りました。ここから森吉神社まで20分程です。神社傍の避難小屋を覗いたら綺麗で広くてストーブが置いてあり快適そうです。
 石森でゴンドラコースと合流し池塘・湿地帯の中を歩きます。阿仁避難小屋は吉森避難小屋より小さいですが水場の標識がありました。こんな至近距離に避難小屋が2軒もあるのは珍しいです。山頂まで1km(45分)です。山頂までは夏はお花畑ですが今は紅葉には早く、枯れた状態でした。
 山頂は晴れていれば360度の展望が望める筈ですが今は視界10km位しかありません。山頂を後にしている内に青空が広がって形の良い山容が見えてきました。裾野が広がった穏やかな山容です。出発を遅らせたら上天気の登山だったかも知れません。
 雲嶺峠から一の腰は通らず勘助道にしました。この道は7合目のゲレンデ跡を通る道です。勘助道は閉鎖されていましたので6合目に出て、来た道を戻りました。
 下山後、杣温泉で汗を流しました。杣温泉は吉森山荘から少し奥に入った一軒宿です。日本秘湯を守る会、源泉掛け流しの宿です。お湯は無色透明でやや硫黄の香りがあって熱めです。外には混浴露天風呂もあります。 秘境の宿ではありますが、惜しむらくは風呂の壁がタイル貼りなので趣きに欠けます。
 森吉山は石森から山頂まで池塘とお花畑が続いている気持ちの良い山なので、次回は花の時期に行ってみたくなりました。

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20日
 前回は残雪のある6月。今回は紅葉に少し早い9月。前夜からの雨があがった鳥獣センター6時15分出発。沢の水は薄赤く前回見かけた岩魚の群れもいなかった。
 赤水沢の分岐で一度沢にはいるも水量多く 沢を入っったり出たり。 7時23分桃洞滝着。滑らかな岩肌を静かに流れていた水が今回は落ちる水の音や量の多さで圧倒される力強さを感じた。
 左岸の岩も濡れていて 少し登っても降りるのは大変そう。 沢は毎回 違う顔を見せてくれ また訪れたいという思いをもって撤退。赤水沢分岐で赤水の方へ入ってみるが 立ち止まると 虫の集中砲火。早々にセンターに戻り11時出発。
 次に日本で2位になったことのある安の滝へ。 駐車場から徒歩45分。 一汗かいて着いた滝で晴れた空のもと マイナスイオンを浴び 美しい落差90mの滝を鑑賞。
 2時40分今度は打当(うっとう)温泉へ。空いていて身も心もスッキリ。 途中食糧買い出ししながら 一路 秋田駒ヶ岳へ向かいました。

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21日
行程 駒ヶ岳8合目 登山口 6:45−阿弥陀池避難小屋7:50‾9:00 −男女岳山頂9:10〜15−男岳 9:55〜10:10 - 女岳北側分岐11:00〜15−横岳12:15〜25−焼森12:35−8合目登山口 13:05〜30=休暇村キャンプ場14:30

 天気予報は良いはずなのに、雨男がいるのか?!山頂付近はガスがかかっていて、登山口を出ると間もなく降りだす。阿弥陀池の小屋で1時間以上もお茶を飲みながら回復するのを待つ。
 男女岳は雨が降ろうが槍が降ろうが外せない。ガスが薄くなって出発。男岳(鳥居と祠あり)から五百羅漢方面へガラガラの急斜面を降りる。途中、ムーミン谷への分岐(標識なし)から女岳を右手に見ながらトラバース気味に降りる。ムーミン谷に入ると、たくさんの人、人、人。チングルマは穂も落ちて、葉が赤くなりだしている。
 横岳に登り返す途中はコマクサとタカネスミレの群生地。焼森経由で8合目の登山口に戻る。花の最盛期にぜひ再訪したい山である。

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22日
 朝、早めの起床であった。ここは乳頭温泉キャンプ場のオートキャンプスペースである。結構広めのキャンプ場ではありますが、周りのスペースはほぼ満員状態。コロナ渦では近郊旅行には最適の人気場となっていました。電飾で飾るテントもあれば旗を掲げたテントもあり、華やかでありました。
 山感覚の私たちの朝は早く、撤収作業にも傍迷惑であったことでしょうが、朝食のパン、ニンニクバター炒めのパスタ、リンゴをほうばり、6:30分出発となった。
 盛岡ICまで50kmあまり、途中コンビニに寄りコーヒーブレイクと肉類の補給をした。岩手山を横目に見ながら、盛岡ICに入り、一路、埼玉に向かう。途中、PA、SAで休憩と昼食をとり、最後に蓮田PAに寄り、噂の新設スーパーで果物を仕入れた。
 最後まで運転してくれたYリーダーはご苦労様でした。  今回の山行は総じて天候不順で山行日程を入れ替えたりして右往左往をしましたが、一部を除き実行できたことはうれしいことでした。また女性陣には食事の負担をかけ、まことに申し訳なかったですが甘んじてお世話になりました。また、Yリーダーの山行前の労苦(天候判断、宿泊設定、温泉設定等)や山行途中の判断が、楽しい山行になり、安全に終了したことに感謝します。

Script by K. and all Photo by K. and Y.(Y.)