秋田駒ヶ岳

2021年7月10~11日(日) 参加者:4名 費用:11000円

  • 予防接種済みの4人組で東北へ。
  • 宿泊予定の山小屋から、中止勧告がくるような天気予報でした。
  • それでも何とか降雨の少なそうな山域を見つけて登ってきました。
  • 秋田駒ヶ岳は高山植物の盛りで、こんな天気でもたくさんのハイカーが訪れていました。
行程
熊谷駅7:00=鳥海山5合目鉾立山荘15:00(泊)=アルパこまくさ7:00=秋田駒ヶ岳八合目7:50ー阿弥陀池9:05-男女岳9:20ー男岳ームーミン谷ー横岳11:41~12:06ー八合目12:46=熊谷駅

 宿泊予約をしていた山小屋から、「本当に来ますか?」という問い合わせをもらうような天気予報だったが、直前になってやや好転したので、急坂の少ないコースから登ろうと別の小屋に予約を入れた。勿論「天気悪いですよ」と言われながら・・・・。
 当初予定していた「鳥海山」を目指して、熊谷駅からは通い慣れた(!?)道を酒田市へ。市内で買い物をしてから象潟口5合目の鉾立に登る。ココはいわば鳥海山の表玄関。広大な駐車場があり、ビジターセンターなどの並ぶ一角に素晴らしい素泊まり小屋がある。今日はココに宿泊して明日、天候を見て鳥海山に登る予定だ。私達が到着してしばらくすると、急に霧が晴れて青空が見え始めた。昨秋、季節外れの台風の影響で、北麓の祓川から登り損ねた若者二人は、少しでも鳥海山の雰囲気を味わいたいと、それこそ走っていこうかという勢いで飛び出していった。聞けば賽の河原の少し手前まで行ってきたとの由。
 夜はずっと雨降り。翌朝起床して雲の予報を仔細に検討した結果、鳥海山はこのまま雨が降り続く、北へ行くほど多少なりとも雨量は少なそう、ただし翌日は東北全体で雨。ということで、山行は本日で中止して、今日中に帰宅できる範囲に絞って、登山可能な山域を探す。で、多少の雨に降られても秋田駒ヶ岳なら、ルートに大きな危険はないのでいいのでは、ということで急遽田沢湖を目指すことになった。
 秋田県内も高速道路が整備されてきており、とても快適な2時間あまりのドライブで登山バスの起点となる「アルパこまくさ」に着いた。登山者用駐車場にはわずかに数台の車があるだけだった。そしてバスに揺られて八合目へ。雲の中なので遠望は全くきかず、雨が降ってないだけマシだよねぇ、と話しながら出発。ハクサンチドリやウサギギク、オノエラン、ミヤマキンポウゲ等たくさんの花を見ながら、阿弥陀池へ。この頃から雨が降り出し、池畔の避難小屋(2年前の同時期に泊まった)で雨具を付けて、男女岳を登った。
 阿弥陀池からは男岳に登り、五百羅漢を越えてから馬場の小路コース(通称ムーミン谷)に入る予定が、男岳を越えて程なくでヤマップ記載のショートカットがあり、その道を下ったが、急峻なザレ道で今回のルート上最難関であった。ようやく下りきればあとはのどかな道で、しかも雨も上がってチングルマやミヤマカラマツ、アオノツガザクラ、ニッコウキスゲなど、花々を愛でながらの散歩道になった。この頃から多くの人とすれ違うようになり、こんな天気でも人気の山だね、と感心した。やがてムーミン谷を抜けてコマクサの咲く大焼砂の大斜面へ。ただ前回来たときよりも、株が小さく、数も少ない印象。それでも若者たちは大感激で写真を撮りまくっている。
 その後横岳への登路は西からの暴風を、ただただ耐えるだけの修行のような道だった。ハラヘッタと言いながらも、風が強くてそれどころではない感じで、何とか横岳の頂上まで登って腹ごしらえしたが、そこにはたくさんのハイカーが休憩しており、どうもムーミン谷の順路は時計回りのようだ。ココからは焼森を通って八合目バス停まで小一時間。次のバスに間に合いそうだと、頑張って歩く。焼森の斜面にもコマクサ群落があり、名残惜しそうに花を見ながらバス停に急いだ。
 帰路は盛岡経由で東北道をひた走り、それぞれ深夜というほどではない時刻に帰宅できた。二日間で1,200キロあまり。ご乗車お疲れ様でした。

Script by O. and Photo by K.(K.) , H.(H.) and O. 

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