2021年10月23日(土) 参加者:5名
行程
- 西高東低の冬型気圧配置で、寒風吹きすさぶなか、前袈裟丸山に登ってきました。
- 一面にゴヨウツツジの黄葉が広がるところが何箇所もありました。
- ぜひ来年はシロヤシオの季節に再訪しましょう。
熊谷駅7:10=袈裟丸山郡界尾根登山口9:13ー前袈裟丸山12:09〜31-登山口14:51=(入浴)=熊谷駅 実働4時間35分
熊谷出発時には、赤城山黒檜山に雪雲がかかっているものの、袈裟丸連峰はよく見えていたのだが、群馬県に入った頃から袈裟丸山にも雪雲がかかり始めてしまった。袈裟丸山郡界尾根登山口に着くと、あたりに登山者の車は見当たらず、ただ強風が駆け抜けていくばかりだった。
さぁ、頑張って行きましょうと出発する。廃林道を辿って、ぶつかった沢を飛び石伝いに渡ってから、沢沿いを少し行くと、テープがあり急峻な尾根に導かれる。まず最初の試練はこの急坂で、なかば四つん這いになりながら高度を上げていく。やがて稜線がゆるくなるとあとはそれほど問題となるような場面はなく、標高1400メートル近辺で前袈裟南西尾根に合流する。ココにはオレンジ色のテープがあるが、この地点は広い尾根の上で、下降時のルートのとり方によっては見つけられないこともありそうだ。
ここからは踏み跡程度の道を登っていくが、周囲にある黄色や茶色に変色している葉は、ほとんど5枚葉。すなわちゴヨウ(五葉)ツツジ、シロヤシオの葉だ。早速来年5月末にはシロヤシオを見に来ようという山行計画ができあがる。だが楽しい話題はそのくらいで、あとは次の試練、ひたすら左側から吹き付ける冷たい季節風との闘いだ。やがて標高を上げていくと雪雲の中に入って、ちらちらと白いものが落ちてくる。地面も僅かだが、白くなっているところがある。時に陽が挿して青空が覗いたりもするのだが、やはり今シーズン初めて体感する寒さが尋常ではなく、皆それなりに着込んで歩いていく。やがて前袈裟が近くなると、時に背丈近い笹を分けて進まねばならないところがあり、葉に積もった雪のシャワーを浴びる羽目になる。いやいや、こういう日に濡れたくはないです!!
ようやく前袈裟の頂上に到着すると先客が一組。我々も何とか風当たりの多少なりとも少なそうなところで昼食にした。そしてもう今日は八反張の通過は遠慮して(通行禁止の看板もあるので)、来た道を戻ることにした。下り始めても強風は相変わらずで、休憩する場所も見つけられず、ひたすら歩き続けた。南西尾根からの分岐点では、方向をよく確認して進路を決めて歩き始めると、程なく赤テープを見つけて一安心。ヤマレコでは多くの下山者がココを見つけられずに、尾根を降りすぎてしまい迷っているらしい。ヤマレコ地図上では尾根末端にGPSデータの赤点が密集している。やがて最後の沢に降りる急峻な下りに差し掛かる前に、尾根の陰に入って風当たりが弱まったので、ようやくゆっくり休憩した。
最後の試練、沢への下りはなかなか厄介で、このルートは登りに取ったほうが安全だろうという結論に達する。もし夏場に雷雨に捕まって豪雨の中下降してきたら、最後の渡渉が危険にもなる。
まる一日北風に吹かれて寒〜い山行でしたが、良い仲間に恵まれて、また次回の山行計画も出来上がって実り多いものになりました。参加の皆様お疲れ様でした。
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