2022年05月25日(水) 参加者:7名
行程
河又バス停集合出発(7時35分)→落合登山口出発(8時00分)→834m峰(9時15分~20分)→1本目の林道(9時35分)→1016m峰(9時55分~10時00分)→2本目の林道(10時25分)→杉林の中での昼食(10時45分~11時00分)→タタラの頭(11時20分~25分)→有間峠(12時00分)→仁田山(12時15分~20分)→鉄塔(12時45分)→日向沢の峰(13時05分~25分)→山ナシ山(14時15分~20分)→クロモ山(14時30分)→長尾丸山(15時10分~15分)→槙ノ尾山(15時45分~55分)→落合駐車場着(17時20分)解散(17時30分)
今回の山行は予定表を見ると、かなりハードスケジュールであり長時間歩行が予測されるので、バス停の河又から登山口の落合までは車移動をしようという事になった。
以前は無料だった落合の大きな駐車場が、現在は有料だというので通行止めの標識の有る林道を僅かに入ったところに有る無料駐車場まで行き、そのすぐ目の前の地点から今回の登山は始まる。
ここから登るバラ尾根は有間山縦走尾根上の一峰であるタタラの頭まで続く登山道の無い、登り一辺倒の尾根であり傾斜が極めて強いバリエーションルートである。よって登り口に標識は無く、多少なりとも傾斜の緩い個所から取り付く事になる。四肢をフルに使って尾根に乗る事になるが、余りの険しさに嫌になって帰りたくなる程の斜面であった。
この路無き斜面がタタラの頭まで続き、その標高差は1000m近く有るのだから厳しさは追って知る事になる。それでも人間(ひと)の力は大したものであり、一歩一歩の積み重ねによって目的を達成するのである。
タタラの頭まで来れば今回登山の最高峰である日向沢の峰までは一般道を歩けるので、精神的には多少楽になったが、途中に仁田山のピーク等、上り下りの連続であった事は言うまでも無い。
日向沢の峰は飯能百名山の最高峰であるので、このイベントの折り返し地点に到達した様な気分になれて嬉しかった。展望も奥多摩側は開けていて長く休んでいたい美しい山頂である。
日向沢の峰からは棒の峰方面に続く尾根を一気に350m程下る。以前に登った時「急降下爆撃機」という古い例え言葉を思った記憶が有るが当に事実で山ナシ山との鞍部までは、ひたすら急坂を下る事になる。そして山ナシ山からクロモ山を経由して長尾丸山、槙ノ尾山へと稜線歩きが続くが、この山路は上り下りを繰り返すだけで標高が900m以下に落ちないのである。ちなみに棒の峰、槙ノ尾山、長尾丸山の三山は棒の峰3兄弟と言われている。
この稜線歩きは足の疲労も大きくなってきていたので、かなり厳しかった。更には後方で雷が鳴り始めると多少の焦りも加わり、その疲労度は加速して行った様である。
今回の登頂予定最後のピークである槙ノ尾を下り始めたのは午後の4時近くであった。落合までの標高差約600mをひたすら下ったのである。そして駐車場に着いたのが5時20分であったから、いかに長い山旅であったのか、それでも全員が無事に下山出来たのは、リーダーの適切な判断と参加者全員がお互いに協力し合った賜物であろう。落合からは2台の車に分乗して家路を急いだが、別れ際に参加者全員の満足感の笑顔が見られた事が今回の山旅の象徴の様であった。
Script by O.N. and Photo by Ki.
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