2022年05月29日(日) 参加者:4名
- 「孤高のブナ」ですっかり人気となった中倉山を目指した。
- 横場山への登路は、最初から激急斜面で定まらない踏み跡に苦しめられた。
- メンバーの体調不良もあり、計画を大幅に縮小。次回のお楽しみにした。
行程
熊谷駅6:52−銅親水公園駐車場8:54−水道橋下登山口9:13−横場山10:10〜45−林道11:21−銅親水公園11:33−12:30−熊谷駅14:57(解散)
久しぶりに素晴らしい好天に恵まれた。順調に銅(あかがね)親水公園に近づいたが案の定、路上駐車の車列が続く。だが駐車場への分岐あたりで、運良くスペースを見つけて停めることができた。
歩き始める林道からはこれから登る横場山がよく見える。一見どこをどうやって登るのかわからないと言っても過言でない、急斜面の山だ。久蔵沢、松木沢と渡って、水道橋をくぐったところに明瞭な踏み跡があるので、ここから斜面に取り付いた。だが踏み跡はすぐに不明瞭になって、人なのか獣なのか、誰が通ったのかわからないような痕跡を拾って登っていく。この時点で相当に勢いを削がれた感じがする。
やがて鹿よけの柵にぶつかると、柵沿いには人が歩いたような(人工物を見た先入観かもしれないが・・)跡を見つけた。何とかひろいながら高度を上げていく。見ると「孤高のブナ」を小さくしたような広葉樹が稜線にぽつんと生えている。周囲は背の低い草原で、傾斜がこんなでなければ実に快適な尾根歩きになるだろう。
だがこの頃からメンバーに不調の声が聞こえ始めた。リハビリに励んでいたそうだが、この急傾斜に持病の腰痛も出てきてしまったようだ。とりあえず横場山まで登って考えましょうと登ったのだが、横場山頂上から見るこれからの登路は、今までと同様の急傾斜に見える。またここから一旦下ったところにキレット状の部分があり、そこが最大の難所と思っていたのだが、それを越えてしまうともう逃げ道は無くなってしまう。
総合的に判断して、今回はここで山行を中止して安全圏まで脱出することにした。しかしこの頂上も草原で森林限界を抜け出たお花畑の中かのような快適さだ。また次回来ましょうということで、頂上でのんびりしてから下山した。
柵に出てからは、柵の内側に踏み跡があるように見えるので、開いていた穴から中に入って以降は樹林帯の中を下山したが、斜面の傾斜は同じであった。もう林道が見えるかというところまで降りたら、今度は柵の出口が見つからず右往左往。かなり北よりまで柵沿いに移動してから穴を見つけてようやく植林帯に出ることができた。不毛地帯と化した足尾の山に、再び緑をという植林活動で、県内の中学生などが植えた木が育っていた。そう言えば私が初めて現在住んでいる埼玉県北に引っ越してきた当時は、冬になると北の日光連山の手前に、およそ場違いな純白の稜線が続いているのが見えて、一体あれはどの山だろうと思っていたのだが、ここ数年はその白さが減ってきている。樹木が育って緑が戻ってきている、ということなのだろうね。
親水公園に戻りベンチで昼食を摂ってから、熊谷駅へ向かった。
Script and Photo by O.R.
---- 小さな写真をクリックすると大きな写真が見られます。 ---- |