「秋の武州路 源氏・反頼朝派の聖地を訪ねる+(三色うどん)」

2022年10月27日(木) 参加者:11名(内非会員2名)

  • 秋の武州路、穏やかな陽射しの中、企画立案のリーダーの熱い思いが伝わる、楽しいハイキングとなりました。

行程
 東武東上線高坂駅前(8:30)-弁天池(9:10)-岩殿観音(9:30)-物見山(9:43)-笛吹峠(10:50)-将軍沢-縁切り橋-源義賢館跡(11:40)-都幾川学校橋(11:55)-鎌形神社(12:30)-都幾川縁園地(昼食12:40~13:45)-班渓寺(13:53)-菅谷館跡(14:35)-武州嵐山駅(14:55) 《解散》

 朝方はかなり冷え込んだものの、日が高くなるにつれ気温も上がり、穏やかなハイキング日和となった。
 リーダーの挨拶、行程説明の後、一同元気に高坂駅前を出発。
 高坂駅前通りは、「高坂彫刻プロムナード」と呼ばれているそうで、車道を挟んで両側の歩道に、彫刻家「高田博厚」の作品32体が並べられている。宮沢賢治、マハトマ・ガンジーから女のトルソー迄、今度はゆっくり見たいと思える、迫力のあるものだったが、今日は先を急いだ。
 程なく、田園風景広がる田舎道に入る、民家には柿、柚子、花梨が実り、薮には烏瓜がぶら下がっている。通り掛かりの民家の庭先にコキアが赤く色づいていた。すかさず誰かが『嘘コキア!』今日も皆さん、足のみならず、口も好調のようである。
 弁天沼、岩殿観音、物見山とそれぞれの場所でリーダーからの由緒説明を受ける。
 物見山からは、やや長い林道歩きになった。歩き易い道ではあったが、結構な距離だったので、『この道で良いのだろうか?』と思い始めた頃、『大丈夫!全ての道は、お江戸日本橋に繋がっている!。間違えていたら戻れば良い!!』リーダーから檄が飛ぶ。
 笛吹峠、旧鎌倉街道で車の往来はあるが、静かな峠だった。鎌倉時代末期、小手指ケ原で足利軍に敗れた新田勢の大将宗良親王が、敗陣の中で笛を吹いた場所だそうだ。全ての峠には、何故か哀愁漂う物語があるが、ここもやはり、その一つのようだった。
 源義賢館跡には、義賢始め、源氏累代の一門の人達の碑が建てられていた。頼朝始め鎌倉勢が陽の歴史なら、此方は正に陰の歴史かも知れない。リーダーの説明にも熱が隠る。
 木曽義仲産湯の湧水がある鎌形神社に詣で、義仲正妻山吹姫墓所のある班渓寺近くの園地で、待望のお昼タイムとなった。
 Mz夫人始め女性陣の手際よい活躍で、熱々の美味しい肉うどんを頂く事ができた。
 「このうどんは、Ozリーダーの当初の企画立案の『三色うどん』とはいささか違うようでありましたが、とても美味しかったです。尚、『三色うどん』についての説明は、この稿では控えさせて頂きます。」
 お腹も満たされた後、班渓寺、また、畠山重忠居城跡の菅谷館跡を経て、武蔵嵐山駅に向かい、駅到着をもって解散となった。

 歴史は常に勝者が創るもの故に、その正当性を謳うものである。
 しかしながら、真実もまた、歴史その裏側に常に存在するのであろう。
 今回は、そんな事を考えさせられるハイキングとなりました。

 『源氏三代の悲劇』とは、本当は、源義賢、義仲、義高の三代なのかもしれません。
 Ozリーダー、お世話になりました。
 参加の皆さん、ありがとうございました。

  木曽の情 雪や生えぬく 春の草  (芭蕉)

   都幾の川面に 今日 秋の風吹く  (侘)

Script by Ko. and Photo by Y.(Y) and O.R.

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