2022年11月25日(金) 参加者:6名
行程
飯能駅(7時13分発)→東飯能駅(7時15分発→中沢バス停(7時48分着、50分発)→権五郎神社(7時55分)→434m峰(8時20分)→高反山(9時00分)→四本松→林道(9時35分着、40分発)→高岩山(10時00分着、23分発)→林道分岐(10時33分)前坂峠(10時45分)→419m峰(10時55分)→龍崖山(11時16分着、30分発)→愛宕山(11時40分)→鎌倉峠(12時42分着、44分発)→鷹ノ巣山(12時50分着、57分発)→国道299号(13時10分)→東吾野駅(13時35分着)
日本は四季の変化が如実に現れると言われており、春夏秋冬それぞれの季節の特長を楽しめる山が存在する事が嬉しい。
この四季も1年12ヵ月のうち、必ずしも4等分されている訳では無く春と秋は夏と冬に比べると多少短い様である。私達が住む関東地方では「秋」は9月の秋分の日あたりから11月末位までだと思うが、これが正しいとすれば今は晩秋という事になる。
去り行く秋の奥武蔵は、中沢のバス停に私達6人は降り立った。ひんやりとした冷気の中、他の登山者は全く居ないだろうと思われる藪漕ぎの急登は堂平山(520m)への路から始まる。権五郎神社横の民家で登山口を訪ねたのだが、その親切な対応に心が和む。堂平山までは登り一辺倒の路で有ったが、ここを登り切れば後はそれ程の上下動は無いと思われたので、全員が軽口をたたきあいながら気合を入れて登って行ったのである。
堂平山からは尾根路になりスルギ尾根を左に見送ると、すぐに高反山(532m)に着いた。当初はここから栃屋谷林道へ下る予定であったが、奥武蔵全山縦走コースも楽しそうだという事で四本松(522m)を目指す事になったが、この尾根路は落葉樹が林立していて紅葉が殊のほか美しく伊豆が岳方面の展望も有り、このルートの選択に全員から歓声が上がっていた。地図上に有る墓地、地蔵尊と歩き下から上って来る栃屋谷林道と合流した地点から再び藪漕ぎ路に入り、辿り着いたピークが高岩山(410m)である。ここは紅葉の中の素晴らしい山頂で有ったので時間的には早かったが必然的に昼食という事になった。この山を見つけるのはかなり難しいと思った。おそらく誰も来ないだろうと思われる寂峰である。ここから平坂飛村林道と栃屋谷林道の合流点まで急斜面を下り、この林道を少し下ったところから前坂峠を目指して登り返した。
前坂峠からは下りになるが龍崖山(354m)山頂までは、わずかに登り路になる。ここで提案が有り、まだ早い(11時30分)ので愛宕山(240m)登頂後に、もう一山登ろうという事になった。龍崖山から愛宕山への路は歩いて来た方向からほぼ直角に左方向へ下る。10分程の下りであるが山というよりは何かの館跡らしいところで祠が有った。ここから吾野駅下る予定で有ったが向かったのは鷹ノ巣山(246m)である。民家の有るところから林道を登り返すのであるがこれが案外辛かった。鷹ノ巣山は地図上では愛宕山より低いので気楽に考えていたが、この林道の登りは愛宕山より遥かに高いところへ登った様な印象であった。鷹ノ巣山への入口は解り難いが流石にスマホの達人はこの地点を何無く探し当て、荊棘の路を進むことしばしで鎌倉峠に着いた。今は全く歩かれて居ない旧峠、かつては飯能方面から秩父へ抜ける要所だったと思われるが、その役割を終えた旧峠は何故か物寂しい。鷹ノ巣山からは国道299号線に下り、距離にして2㎞強のアスファルト道を東吾野駅を目指して歩いたのだが、全員の足取りは軽い様に見えた。決して楽な山旅では無かったと思うのだがそのパワーには敬意を表したいと思う程であった。
他の登山者には全く会わない低山の無名峰(?)は、飯能百名山の企画が無ければおそらく訪れる機会も無いと思える山ばかりであるが魅力一杯の楽しい山々でもある。
Script by Oz.N. and Photo by Ki.
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