奥武蔵/刈場坂峠から大都津路山東尾根周回

2023年1月31日(火) 参加者:8名

  • リーダーが惚れ込んだ「奥武蔵高原で一番美しい山容の山」は、登る者にとっては正に『修行の尾根』だった。
  • 山行のもう一つのメインであるお汁粉は、『リーダー渾身の一品』であった。


行程
  刈場坂峠(9:05)-刈場坂山(ツツジ山表記)-ブナ峠(9:50)-馬頭観音(10:15)-二ツ岩沢合流点(尾根取り付き)(10:40)-《バリエーションルート》-大都津路山(11:34)-刈場坂山(11:53)-刈場坂峠(12:05)《お汁粉の宴》

 Ozリーダー並びにKiさんに車を出して頂き、二台に分乗した参加者総勢8名は午前9時前、予報通り快晴の奥武蔵グリーンライン上の刈場坂峠(820m)に集合した。
 風は冷たいが歩く分には問題なさそうだ。
 ここからこれもグリーンライン上にあるブナ峠(770m)に向かうのだが、ただ舗装された道を歩くのでは、寒いしつまらないということで、できる限り稜線上を歩くことにした。
 刈場坂山(879m)、820m峰、丸山(三本ブナ)(833m)を経て難なくブナ峠に到着した。
 ブナ峠直ぐ横の山道から馬頭観音がある岩井沢林道を目指すが、かつて林業作業で使われたであろう重機道が交錯し、ルートが非常に分かりにくい道だった。
 昨年「松尾山山行」で来た、馬頭観音前で大休止をとり、そこから、岩井沢添いに舗装された林道を二ツ岩沢出合(550m)迄下る。
 岩井沢と二ツ岩沢の合流点は、これから登る大都津路山東尾根のほぼ末端になる。尾根を下から見上げると、所々大岩小岩が露出している。地形図の等高線はかなりこみ合っている。
 意を決して尾根に取り付き、露岩を避けながら歩きにくい急斜面を這うように登る。幾つか枝尾根を吸収すると、左側(南側)方面が自然林になり明るくなった、主尾根に乗ることができたようだ。程なくあっけないように大都津路山山頂(831m)に到着。参加者一同ほっと一息。付近からは、雲取山、大岳山等奥多摩の山々も見渡すことができた。
 世の中には『見るべき山』と『登るべき山』があるというが、今回の「大都津路山東尾根」は、はたして・・・。
 距離は短いが、なかなか厳しく面白い尾根であることに間違いはないようだった。
 大都津路山からはもう一登りで刈場坂山へ、そして小宴の待つ刈場坂峠への一同の足取りは軽かった。
 朝からの強風も大分収まり、12時過ぎ刈場坂峠でのお汁粉の宴となった。
 前回の三色うどんの件が脳裏をよぎるが、Ozリーダーの手際は完璧だ。
 小豆あんを適度なお湯で伸ばし鍋にかける。煮たった頃各自の茶碗に小豆大福が配られた。「なるほど、こう来たか!」と一同感心したところに、熱々の小豆汁が掛けられ、お汁粉の完成である。美味!美味!正に『Ozリーダー渾身の一品!』であった。
 室町時代のかの高僧一休宗純が、臨済宗大徳寺の住職に餅を入れた小豆汁を振る舞われた時、『善哉(よきかな)この汁』と言った事から、お汁粉(ぜんざい)の名が付いたとも言われるお汁粉、正に『よきかなこの汁』であった。
 リーダー、ご馳走さまでした。

 斯くして今回の、「大都津路山東尾根とお汁粉の宴」山行、無事終了致しました。
   リーダーの偏愛的思い入れをひしひしと感じることのできる山行でした。
 御礼申し上げます。

 聞けばOzリーダー、今後も奥武蔵バリエーション企画を続けるとのこと。
 楽しみが増えました。

  さて次は 何処のお山で 六根清浄  (侘)

Script by Ko. and Photo by Ts.

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