2023年5月3日(水) 参加者:5名
行程
飯能駅7時16分発→名郷バス停(8時20分~30分)→山路入口(8時50分)→天狗岩取り付き点(9時40分)→天狗岩上部(9時50分)→前武川岳(10時30分~10時35分)→武川岳(10時50分~11時10分)→蔦岩岳(11時27分)→焼山(12時03分~12時15分)→二子山雄岳取り付き点(12時35分)→二子山雄岳(12時48分~12時55分)→二子岳雌岳(13時00分)→兵の沢コース経由→芦ヶ久保駅(14時15分着)
奥武蔵三兄弟と言われている山が有る。武甲山、武川岳、伊豆ヶ岳の三山であるが今回目指したのは次男の武川岳である。この山の登頂を目指す場合幾つかのルートが有るが、この中でやはり王道と言われているのはバスの終点の名郷から秩父鉄道の芦ヶ久保駅までのものであろう。そのほぼ中間点に武川岳は位置する。
武川岳の山頂には奥武蔵高原にしては珍しい落葉松林が有る事は余り知られていない。落葉広葉樹との混合林ではあるが白樺と並んで山の樹木を代表する落葉松の存在は嬉しい。この林の中での昼食は無風快晴の天気という登山に於いて、これ以上の好条件は無いという事実が重なり極めて楽しいものであった。
今回の山旅の始まりは飯能駅である。湯の沢行きのバス停には出発時刻の30分以上も前から列が出来始めて、出発時には到底バス一両では乗り切れない長蛇になって臨時便が出る程の人気ぶりであった。好天とゴールデンウィークの真っ只中であるから山屋の思いは誰でも同じだという事なのであろう。バス2台でも超満員の状態はせせらぎの湯まで続いたので立ち身の乗客は気の毒だと思ったが、こればかりはどうする事も出来なかった。せせらぎの湯でガラガラになると思っていたが混雑は名郷まで続いた。名郷はバスの乗客だけではなく自家用車組も多いとみえて喧噪状態であり、武川岳ルートも嘸かし混み合っているのだろうと想像したが結果的には、鬱陶しさは全く無い静かな山域であった事が以外であった。あの名郷の喧噪状態は水遊びなのか、それとも鳥首峠や蕨山方面へ分散したのか、いずれにしても武川岳王道ルートは静かであった。
名郷から車道歩きが始まるが、登山道に入るまでは意外にも急傾斜であり案外足に来るが、それでも本日のルートは長いので寝言を言っている暇は無いという事で、かなり速い歩調で歩いて行く。新緑が美しい自然林と植林された杉林が交互に現れる登山道を、ただひたすら登って行ったのだがその意味では天狗岩の出現は気分転換になって気力を奮い立たせる見事な岩稜帯であり、多少の緊張感は生じたものの危険では無いので全員の足取りは速い。それは前武川岳まで続いて更には案外早く本日の最高地点の武川岳に着くという結果になった。しかし武川岳は、まだ予定ルートの中間地点であり、ここから先、蔦岩山、焼山、二子山の双耳峰へと長い上下道が続くのである。
蔦岩山は新緑の中に頂上が有った。焼山からは武甲山の端正な正三角形ピラミッドが見事であった。二子山は厳しい登りの割には頂上からの展望は今一で少々ガッカリという感が大きかったが、ここからは下りだけだという安心感も有って嬉しさも同時にこみ上げてきたのであった。ただ頂上直下の急坂の下りと安心感から来る気の緩みを警戒しながらの下山という事になる。それでもルンルン気分で下山した事は長いルートを無事にここまで歩いて来た達成感からであろう。芦ヶ久保の道の駅も大勢の人々で賑わっていたが、全ルートを通して行き交う山屋は僅かであり名郷の人出からすれば鬱陶しさも予想出来たのであるが、真逆だった事は次男坊の武川岳の人徳(?)からであろうか。嘸かし賑わっているであろう長男(武甲山)と三男(伊豆ヶ岳)に比べて次男(武川岳)には「大河は悠々と流れる」の例えの如く奥の深さが漂っていた様に思う。
飯能駅7時16分発→名郷バス停(8時20分~30分)→山路入口(8時50分)→天狗岩取り付き点(9時40分)→天狗岩上部(9時50分)→前武川岳(10時30分~10時35分)→武川岳(10時50分~11時10分)→蔦岩岳(11時27分)→焼山(12時03分~12時15分)→二子山雄岳取り付き点(12時35分)→二子山雄岳(12時48分~12時55分)→二子岳雌岳(13時00分)→兵の沢コース経由→芦ヶ久保駅(14時15分着)
奥武蔵三兄弟と言われている山が有る。武甲山、武川岳、伊豆ヶ岳の三山であるが今回目指したのは次男の武川岳である。この山の登頂を目指す場合幾つかのルートが有るが、この中でやはり王道と言われているのはバスの終点の名郷から秩父鉄道の芦ヶ久保駅までのものであろう。そのほぼ中間点に武川岳は位置する。
武川岳の山頂には奥武蔵高原にしては珍しい落葉松林が有る事は余り知られていない。落葉広葉樹との混合林ではあるが白樺と並んで山の樹木を代表する落葉松の存在は嬉しい。この林の中での昼食は無風快晴の天気という登山に於いて、これ以上の好条件は無いという事実が重なり極めて楽しいものであった。
今回の山旅の始まりは飯能駅である。湯の沢行きのバス停には出発時刻の30分以上も前から列が出来始めて、出発時には到底バス一両では乗り切れない長蛇になって臨時便が出る程の人気ぶりであった。好天とゴールデンウィークの真っ只中であるから山屋の思いは誰でも同じだという事なのであろう。バス2台でも超満員の状態はせせらぎの湯まで続いたので立ち身の乗客は気の毒だと思ったが、こればかりはどうする事も出来なかった。せせらぎの湯でガラガラになると思っていたが混雑は名郷まで続いた。名郷はバスの乗客だけではなく自家用車組も多いとみえて喧噪状態であり、武川岳ルートも嘸かし混み合っているのだろうと想像したが結果的には、鬱陶しさは全く無い静かな山域であった事が以外であった。あの名郷の喧噪状態は水遊びなのか、それとも鳥首峠や蕨山方面へ分散したのか、いずれにしても武川岳王道ルートは静かであった。
名郷から車道歩きが始まるが、登山道に入るまでは意外にも急傾斜であり案外足に来るが、それでも本日のルートは長いので寝言を言っている暇は無いという事で、かなり速い歩調で歩いて行く。新緑が美しい自然林と植林された杉林が交互に現れる登山道を、ただひたすら登って行ったのだがその意味では天狗岩の出現は気分転換になって気力を奮い立たせる見事な岩稜帯であり、多少の緊張感は生じたものの危険では無いので全員の足取りは速い。それは前武川岳まで続いて更には案外早く本日の最高地点の武川岳に着くという結果になった。しかし武川岳は、まだ予定ルートの中間地点であり、ここから先、蔦岩山、焼山、二子山の双耳峰へと長い上下道が続くのである。
蔦岩山は新緑の中に頂上が有った。焼山からは武甲山の端正な正三角形ピラミッドが見事であった。二子山は厳しい登りの割には頂上からの展望は今一で少々ガッカリという感が大きかったが、ここからは下りだけだという安心感も有って嬉しさも同時にこみ上げてきたのであった。ただ頂上直下の急坂の下りと安心感から来る気の緩みを警戒しながらの下山という事になる。それでもルンルン気分で下山した事は長いルートを無事にここまで歩いて来た達成感からであろう。芦ヶ久保の道の駅も大勢の人々で賑わっていたが、全ルートを通して行き交う山屋は僅かであり名郷の人出からすれば鬱陶しさも予想出来たのであるが、真逆だった事は次男坊の武川岳の人徳(?)からであろうか。嘸かし賑わっているであろう長男(武甲山)と三男(伊豆ヶ岳)に比べて次男(武川岳)には「大河は悠々と流れる」の例えの如く奥の深さが漂っていた様に思う。
Script by O.N. and Photo by Ki.
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