地図に載っていないコースを歩く その4「イモリ山北面~吉田山~テンポコ」

2023年5月16日(火) 参加者:3名

  • 今回もOzリーダー垂涎の地巡り、「奥武蔵地図に載っていないコースを歩く」という企画。
  • 西吾野から「イモリ山北面」を敢えて直登し、吉田山北の「城跡」を確認してから、訳の分からない「テンポコ」の実地調査を行うという山歩きでした。
  • 結果は、なかなか・・・・でした。
行程
 西吾野駐車場(8:45)-小床林道ゲート-森坂峠・旧森坂峠分岐-廃林道終点-森坂峠・旧森坂峠縦走路-旧森坂峠(9:20)-イモリ山北面直下(9:30)-イモリ山(430m)(9:45)-峠の前(10:08)-小床峠(380m)(10:33)-吉田山(445.5m)(10:58)-城跡(昼食・コーヒータイム)(11:05~11:30)-テンポコ認定地(12:05)-R299BBQセンター(12:25)-西吾野駐車場(12:45)

 今回もKiさんに快く車を出して頂き、西吾野迄車で入ることが出来ました。
 先ずもってお礼申し上げます。

 昨日迄の雨模様が嘘のように今日は快晴、心地よい五月の風が吹く。
 西吾野の駐車地からR299を少し戻り、小床林道に入る。森坂峠への山道を分け旧森坂峠へ向かうが、林道は間もなく薮になり道形は消える。新旧森坂峠を結ぶ縦走路の鞍部を狙い渇れ沢を登る。当然道は無く、今回も雨後の猛烈なクモの巣ゾーンを歩くこととなった。旧森坂峠からは程なくイモリ山北面直下へ。
 イモリ山北面は、見上げればやはりちょっと怯む土と岩との壁だ。補助ロープを出すことも考えられたが、短いし立木もあるので取り敢えずフリーで登ろうとなり、取りついた。
 途中大岩までは、とにかくザレた小石混ざりの斜面で、大岩から上は、濡れて滑る苔に覆われた土の急斜面だ。所々地表に出た小岩は脆く剥がれ易い。細い立木を頼りにほうほうの体で登り切れば、イモリ山山頂10m横の肩だった。
 Ozリーダー『今の斜面の難度は?』
 Kiさん『立木があるから2級かな、落ちても引っ掛かる。でもちょっと構えるよね、この斜面は。』
 クライミング無知のKo『うーーん、・・・・』

 イモリ山からは細かいアップダウンを繰り返し吉田山へ、程なく城跡?らしき地点に到着。此処は大岩がゴツゴツした尾根の肩だった。曲輪があったと思えるような平地もない。おそらく昔、見張りの為の櫓でもあったのではないかと思える場所だった。
 城跡地点で早お昼となった。
 おもむろにOzリーダー、コーヒー豆、ミルを取り出し、豆を挽き始めた。ドリップ一式ご持参だ。ご自身曰く『アラビアの王属が飲むコーヒー』だそうな。思いがけず、挽きたて、淹れたてのコーヒーを頂戴し、それまでの疲れが飛ぶ思いだった。ご馳走さまでした。『今度こそ、北アルプスの稜線でコーヒーを!』飲みましょう。
 さて最後に向かうのがテンポコであるが、当初計画のルートは途中沢を2回越えることになるが、かなりの難路が予想され、また時間的制約もあり稜線伝いに向かうことにした。GPSからも此処であろう場所に着いたが、そこは岩がちな細尾根の肩というか、鼻先のような場所だった。何故テンポコか分からないが、尾根のデッポコの訛りではないかと思われる。やはり良く分からない。
 テンポコ地点からは、隣の尾根筋を歩き、下りられそうな沢の源頭部からR299に向けて一気に下降した。此処も道のないエグい急下降だったが、高麗川対岸にBBQセンターを兼ねたキャンプ場がある地点に下りることが出来た。
 因幡の白兎の如く華麗に飛び石を渡るKiさんOzリーダーを後目に、Koはバランス悪く両足首水没の憂き目を見たが、何とか徒渉し、R299を西吾野へと向かった。

 斯くして今回も、奥武蔵、訳が分からないけど何か凝縮された山歩き、終了致しました。春は今回で最後だとか。
 また宜しくお願い致します。


     山路(やまじ)きて なにやらゆかし すみれ草  《芭蕉》

    粗挽きの香も 薫風に立つ  《侘》

Script by Ko. and Photo by Ki.

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