奥多摩前衛・高峰〜三室山〜吉野梅郷

2024年2月26日(月) 参加者:5名

行程  御嶽駅8時35分発ー高峰9時55分~10時00分ー梅野木峠10時40分ー三室山11時00分ー琴平神社11時25分ー梅の公園12時00分~12時55分(昼食)ー日向和田駅12時30分着

 昨日降った雨が奥多摩地方では雪だったのではないか、もし降雪だったとすればこれは新雪の山路を歩く事になる。スリップし易いという事は山屋にとっては難易度が増す事になるが反面、山水画の様な美しい風景の中を歩けるという楽しさは経験上嬉しいものである。この期待を胸に御嶽駅に降り立ったのであったが、その願望は夢と化し目に飛び込んできた風景は目の前に聳える巨大なドーム状の山であった。これを500m程一気に登るという第一関門は急坂が予想され寒気以上に身が引き締まるものであった。
 定刻に全員が集合して先ずは登山口を探しながら確実に歩を進めて行った。登山口からは予想通り路は急傾斜面の急坂の連続であったが不明瞭なところは無く確実に上へ上へと登って行った。そして登り切ったピークが今回山行の最高地点である高峰(山名である)で標高は755m、御嶽駅からの消費時間は1時間20分程であった。高峰からは基本的には下りベースになるが、低山帯特有の細路の分岐が所々に有ってルートファンティングが必用であった。これら分岐点にはどちらにも赤テープが有って確実に地図を読まないと、とんでもない方向に行ってしまうのでリーダー他全員が必死に対応しながらの前進であった。
 所々に残雪は有ったものの歩き難い事は無かった。梅野木峠は車道が通じている明るい峠で山路はここをクロスして進む。三室山の少し手前の路地端に鋭く尖った小岩が有ったがこれがマッターホルンに似ていると誰かが言ったが「いや、エベレストに似ている。」としばし雑談。こんな山行は長閑で楽しい。結局この岩は小型マッターホルンとなった様である。三室山(646m)は展望は無いピークであったが三等三角点が有ったので3つの三が有る山ということで覚え易い山という事になった。琴平神社は標高がまだ高い位置に鎮座している社で、ここから眺める青梅線沿線の街並みが眼下に見えた。おそらくここからの夜景は嘸かし美しいだろうと思う。琴平神社からは下り一辺倒で下の鳥居まで下るとここで山路は終了する。ここから舗装された車道を僅かに歩いて梅の公園に着く。明るい丘の斜面にまだ若木の梅の木が何百本と植えられていて今が満開。花も赤、白、ピンク、緑と様々でそれぞれが「私が一番綺麗でしょう」と咲き誇っている。人間同様にやはり「若い」という事は美しい様だ。入口付近にはセツブン草の群生地や青梅草(福寿草の仲間)も咲いていて真に桃源郷ならぬ梅源郷の様相である。すぐのところに有る四阿屋で昼食を摂ってから全員が山屋の端くれという事で最上部にある四阿屋まで登り、眼下に見える梅林の美しさを堪能しながら周回コースを辿って下山し一路日向和田駅を目指して歩いた。駅から振り返れば歩いて来た奥多摩低山帯の山々の所々に煙の様に舞い上がっている杉花粉。この中を歩いて来たのに誰一人として花粉症の症状が無いというのは果して〇〇なのか、いずれにしても元気な一行の山旅はここ日向和田駅で解散となり家路を急いだのである。 追伸 山行中はそれほど感じなかったが平地では電車に遅れが出る程の強風が吹きまくったとの事であった

Script by Oz.N. and Photo by Ko.

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