福島・安達太良山と磐梯山 〜季節の花を求めて〜

6月5日〜6日(金) 参加者:6名

 
  • ムラサキヤシオの安達太良山と運が良ければバンダイクワガタの磐梯山へ。
  • ムラサキヤシオには出会えたが、暴風でなかなかの試練な山行になった。
  • バンダイクワガタはまだ季節ではなかったようで、それでもサンカヨウなどが見られた。
行程 5日
 熊谷5:57=東北線片岡駅西口7:51=安達太良山スキー場ゴンドラ駅9:31〜50=頂上駅10:00ー安達太良山山頂11:25〜30ー勢至平分岐13:19ー駐車場14:45〜53=買い出し15:39〜55押立温泉さぎの湯(泊)16:07

 早々と梅雨入りしていてもおかしくない時期ですが、幸い出発の熊谷、集合の片岡駅でも素晴らしい晴天で、参加の皆さんは笑顔でした。スキー場でゴンドラに乗車して、標高1350メートルまで一足飛び。おなじみの「本当の空」標柱を見て、登り始めます。すこし登るとお目当てのムラサキヤシオが現れます。咲き始めたばかりの新鮮な花がとてもきれいです。足元にはツバメオモトやスミレの類も。
 やがて前方に残雪がありますが、特に問題もなく越えて頂上を間近に見るところまで登ると、なんと、とんでもない暴風が吹き荒れていました。やたらなところにザックを置いたら風で吹き飛びそうな有り様で、岩陰に置いてカラ身で、あるいはそのまま背負って頂上へ登ります。そそくさと写真だけ撮って頂上をあとにしますが、どこにもまともに落ち着いて休める場所がありません。そのまま峰ノ辻まで下ってみますが、風当たりは変わらず、さらにだいぶ下ったところでようやく多少風当たりの弱い場所を見つけて、なんとか昼食休憩としました。
 休憩後は再び現れたムラサキヤシオを見ながら下っていきますが、なんと咲いたばかりのきれいな花が無残にも風で落ちています。まずもって罪な天気になってしまいました。空は青いのにね・・・・!
 スキー場まで下山すると、当然ゴンドラは運休中でした。頂上付近にはたくさんの登山者がいましたから、結構影響は大きいでしょう。

 そそくさと準備を整え、今宵の宿「押立温泉さぎの湯」さんに向かいます。この宿は、N◯Kの百名山番組の際に、田中陽希さんが2回(百と三百の時に)泊まったところです。このご時世に格安と言ってよい料金で、我々高齢者にちょうどよい質と量の食事を提供してくれます。個人的には定宿にしたいと思っています。
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行程 6日
 泊地7:32=八方台7:57〜8:04ー弘法清水小屋10:00〜15ー磐梯山頂上10:42〜53ー八方台13:34〜13:52=熊谷17:39

 宿で朝食の後、ご主人に近道を教えていただいてから、八方台に向かいます。たどりついて見れば、駐車場にはすでに20台ほどの自家用車が止っていました。
 今日も良い天気です。昨日とうって変わって風も穏やかです。なだらかな、かつては四駆の車なら通れたであろう林道を、中ノ湯に向かって登っていきます。やがて何となく硫黄くさい臭いを感じると、荒涼とした中ノ湯跡に到着しました。もう廃業してから30年ほど経過しているらしく、完全な廃墟になりつつあります。
 硫黄の臭いが結構激しいので、迅速に通過しようとすると、少し先の湿地に水芭蕉が数株、花を咲かせていました。あとはひたすら高度を上げていくのみです。昨日も堪能したムラサキヤシオらしき花と、可愛らしいサンカヨウ、名前のわからないスミレの仲間など愛でながら、やがて弘法清水小屋に到着しました。このあたりから、羽虫が多く飛び始めました。
 休憩の後、山頂を目指します。すでに周囲は大展望!飯豊連峰や朝日連峰、遠くは月山まで薄っすらと見えています。頂上につくとそこは前評判通りの羽虫の乱舞!!写真を撮って逃げるように頂上をあとにします。しかし後で確認するとカメラと人の間に飛ぶ虫が多数写って、まるで顔に虫がたかっているかのごときに見えて、全てボツでした。
 弘法清水に戻って昼食の後、下山の途につきます。お花畑コースを行きますが、ミヤマキンバイやイワカガミを見るのみでまだ本領発揮ではないようです。順調に下山を続け程よい時刻に駐車場に帰着しました。

 二日間皆さんお疲れ様でした。また次回もよろしくお願いいたします。

Script and Photo by Ow.R and Photo by Ow.Y.(Y.)

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