長野・入笠山 〜君影草の花園へ〜

2025年6月12日(木) 参加者:6名

 
  • またもや花の開花状況と天候を見ての急な山行(「ゲリラ」山行ですね!)。
  • 入笠山登頂と富士見パノラマリゾートの花園を堪能しました。
  • 晴れとは言い難い天候でしたが、雨はふらず、かなり遠くの山々も見渡せて幸運でした。
行程
 相模湖駅7:40=富士見パノラマリゾート駐車場9:14〜36=頂上駅9:52ースズラン園・植物園散策ー山彦荘前11:12〜23ー入笠山12:08〜26ー大阿原湿原12:52〜13:17ーゴンドラ頂上駅14:25=駐車場14:59〜15:09=高尾駅北口17:00

 この時期の入笠山は、スズランの名所(中央本線に1985年「すずらんの里」駅ができてしまうくらいですから・・・!?)で、パノラマリゾートではスズランのみならず、現在他所では見られないような希少種を鑑賞することができます。ということで、ゲリラ山行第二弾としていつもの「中央本線方面なら相模湖駅集合」で山行を計画しました。

 パノラマリゾートの駐車場には既に数十台の自家用車が駐車中で、結構な賑わいでした。他とは一線を画すくらいの長い乗車時間を要するゴンドラのおかげで、標高差700メートルあまりをひとっ飛び。
 頂上駅を出てすぐのドイツスズランの花園は、開花時期の終盤で一部は萎れたり、色変わりしていましたが、八ヶ岳を背景にして咲く姿が見られました。のんびり歩きながら園地を巡ると、イチヨウラン、カモメラン、マイヅルソウなどが見られて、多くのお客さんが写真撮影に夢中でした。保護園地では大変希少なホテイアツモリソウやクマガイソウも見頃でとても楽しめました。
 入笠山に向かってまずは入笠湿原へ。ここのニホンスズラン自生地は、最後のゴンドラ駅への登高時に通ることにして、花畑へ向かいます。途中まるで園芸種かと思えるような色のクリンソウが混ざる群落を見て、花畑から入笠山へと登ります。ここにあるのはドイツスズランと違い、葉の影に隠れるかのように可愛らしい花をつけるニホンスズラン。現代ではいささか時代錯誤的ではありますが、大きな葉(大きな背中の男性)の影にそっと身を寄せる可憐な女性のよう、ということで「君影草」などと呼ばれているというのも、なんだか納得な姿です。
 多くのハイカーと行き交いながら頂上を目指します。一投足で頂上に到着。晴れ間はあまりありませんが、周囲は大展望。しばし山座同定に興じます。厳重なボックスに収められた「山名標」を多くのお客さんが代る代る抱えて記念撮影です。
 さてまだ時間はありますので、この先にある高層湿原「大阿原湿原」に行ってみます。途中昨日までの雨のせいか、ぬかるむ場面もありますが、なんなく湿原に到着。しかし湿原は乾燥しつつあるようで、エゾノコリンゴがだいぶ侵食していました。本来はここから流出するテイ沢沿いの道を下るのが良いらしいのですが、今回はここで戻ることにしました。ただちょうど居合わせた地元の方のお話では、時々クマが出没して、テイ沢方面は通行止めになることがあるのだそうです。
 ここからは巻き道で戻ります。途中「八ヶ岳ビューポイント」を通り花畑へ。さらに入笠湿原から本日最後のニホンスズランを愛でながら、斜面を登ってゴンドラ山頂駅へ。花三昧のゲリラ山行は無事大団円となりました。
 ちなみにゴンドラに乗ろうとしたら、係の方から「こちらどうぞ!!」とおしぼりを渡されました。こんなサービスは初めて!感動はするものの、「だいぶ儲かっているんだね」と邪推も!

Script by Ow.R. and Photo by Tsu., Ow.R. and Ow.Y.

---- 小さな写真をクリックすると大きな写真が見られます。 ----