長野・地蔵峠から池の平周回と志賀高原池巡り 〜季節の花を求めて〜

6月18日〜19日(木) 参加者:6名

 
  • 湯の丸高原池の平で花三昧。白花のコマクサは今年も健在。
  • 志賀高原は春の花でいっぱい。
  • 花に詳しいメンバーの参加を得て、山の花を堪能した。
行程 18日
 熊谷駅南口7:11=地蔵峠9:33〜49ー兎平11:30〜52ー三方ヶ峰12:28〜45見晴岳13:08〜14ー地蔵峠14:20〜28=小布施温泉穴観音の湯15:39〜16:42=(夕食と買い出し)=泊地18:45

 まずは湯の丸高原地蔵峠に向かいます。平日とはいえツツジまつり開催中のせいか、峠の駐車場は結構混雑していました。陸上競技場(冬は駐車場になるところ)の脇を通って、池の平へ向かう林道を歩きます。しばらく行くと登山道の入口に標識があります。ここから山道になると同時に、足元に花が見え始めます。
 池の平駐車場まで、ゆるゆると登って行きますが、例によって乱雑に、かつ意味もなく掛けられた赤や黄色のテープが実に目障りです。一部は地面に落下してゴミと化しています。余計なおせっかいと言われそうですが、一部目に余るものは撤去していきます。もちろん落ちたテープも拾います。なんだかんだで下山までに小さなレジ袋一杯になりました。既にあるものに加えてさらに設置するとか、機能している指導標に付けるとか、常識的に無用なものを単に自己満足のために設置して、あとは朽ちて落下しても知らんぷりしているような人は単に山を汚しているだけです。猛省を求めたい気分です。
 池の平の駐車場にも結構な数の自家用車やバスが止まっており、行き交う人もたくさんいます。私達は当初、籠の登山に上るつもりでしたが、見ると結構な登高なので、今回は省略して三方ヶ峰に向かうことにしました。池の平ではハクサンチドリを見つけたり、池の近くでは遠目に見えるヒメシャクナゲ?の群生、そしてこれから少しすれば花園になりそうなレンゲツツジの斜面を見ながら、三方ヶ峰に登ります。
 今回の目玉である三方ヶ峰は、植栽らしいのですが、かわいいコマクサの花園です。そこここにピンクの花が咲いていました。そして一株、白花のコマクサもお元気な様子でした。ただ、周囲からイワカガミなどの他の植物が、園地に侵入してきており、将来的にはコマクサを脅かすのではないかと、心配されます。多くのハイカーがカメラを構えていましたが、今回私は自撮り棒を使ってみました。離れたところの花を撮るのは、望遠レンズというのが今までの常識?でしたが、自撮り棒を伸ばして花の近くでスマホを構えて撮ると、レンズが広角なので周囲の景色が広く写り込んでいい感じになりました。この方法はおすすめです。ただ、他の花などにカメラをぶつけないようにご注意を!
 コマクサ園地に別れを告げ、ひと登りで本日の最高地点、見晴岳に到着します。ここで浅間山など周囲の山々を眺めながら小休止の後、地蔵峠に向かって下山します。1時間あまりで下山して、本日の山行は終了です。
 このあとは宿泊地への道すがらに、源泉掛け流しの天然温泉で汗を流し、長野県のローカルチェーン店にてラーメンなどで早めの夕食を済ませて、明日の買い出しをしました。ゆっくり休んで明日に備えましょう!!
---- 小さな写真をクリックすると大きな写真が見られます。 ----


行程 19日
 泊地5:58=志賀高原山の駅6:50〜7:35=大沼池入口BSー大沼池9:03〜19ー四十八池10:47〜11:00ー裏志賀山11:39〜11:49ー志賀山12:10〜23ー渋池13:21ー木戸池BS13:00=志賀高原山の駅14:23〜39=熊谷18:15

 さあ今日も早起きして、花が楽しみな志賀高原に向かいます。1時間足らずで志賀高原山の駅に到着して、奥志賀高原スキー場行きのバスを待つ間に、朝食にしました。しかしこの山の駅には早朝に使えるトイレや休憩場所などはなく、ちょっと不便でした。バスに乗車してほんの数分、大沼池入口バス停で下車し、ここでトイレに寄ってから、今日の山行を開始します。
 最初は林道を行きますが、既に花の道です。花を見つけては撮影会になってしまい、なかなか先に進めません。それにしても現代のスマホは素晴らしい!!デジカメで撮るより、たいがいキレイに写ります。これで接写ができれば「もう専用カメラはいらない」という時代がきそうで、フィルムカメラを使っていたジジィとしてはちょっと寂しい気持ちになります。
 やがて大沼池に到着しますと水面の素晴らしい青色が目に飛び込んできて、「大沼ブルー」などと名前をつけてしまうメンバーも現れました。またここには見慣れないチドリ界隈の花が群生しており、帰ってからの宿題になりました。
 大沼池の池畔を歩いていくと、行く手にシーズンになれば営業すると思われる施設が現れました(もちろん今日は休業です)。するとその先に本日最高のお出迎えがありました。歩道の左側に咲き終わったサンカヨウがまるで並木のように並んでいます。「あぁ少し遅かったみたい!」と落胆したのも束の間、その先にまだ花をつけたサンカヨウ並木が続いていました。しかも朝露に濡れたのか、花びらが一部透き通っています。不思議な光景にシャッター音が鳴り響きます。
 興奮のひとときを過ごして、四十八池への登りに差しかかります。それほど急坂ではありませんが、地味に足に堪えます。振り返ると見える大沼ブルーに励まされて歩き続けると、ようやく志賀山神社の鳥居が現れ、四十八池の一角に辿り着きました。すると前方から林間学校らしい小学生の列が!・・・。聞けば埼玉県宮代町の子どもたちだそうで、明るく元気な声で挨拶してくれました。
 子どもたちに元気をもらって本日最大の裏志賀山への登りに挑みます(大げさ!?)。ヒーヒー言いながらもなんとか登り切ると、横手山や岩菅山など志賀高原を囲む山々が眺められました。ですが天気は下り坂のようで、遠望はあまり利きませんでした。頂上を辞して双子のような志賀山に向かいます。標高差70メートル下って70メートル登る、誰ともなく「橋かけてくれ!!」の声。それでも道自体はよく整備されており、割とあっけなく本日最後の頂上に到着しました。
 志賀山の頂上は林間の小広い台地になっており、展望はあまり利きません。天気のせいもありなんだか暗い頂上でした。ここからはちょっと歩きにくい急坂を、今日最後の試練とばかり張り切って?下り、渋池を目指します。そろそろ乗車予定のバス時刻が気になる時間帯になってきました。それでも渋池のワタスゲが綺麗でしばし撮影会。あとはひょうたん池を通ってひたすら歩を進めます。おかげでバス時刻に十分な余裕をもって木戸池バス停に到着しました。
 ここからは山の駅に戻って車を回収、熊谷へ帰ります。参加者の皆様、二日間お疲れ様でした。またご一緒しましょう!!!

Script and Photo by Ow.R and Photo by Ow.Y.

---- 小さな写真をクリックすると大きな写真が見られます。 ----